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豊国三代 / 蔦紅葉宇都谷峠

SKU: C13109
価格 ¥24,000
作品
年代 : 安政3年
サイズ : 大判3枚続
刷 : 良
保存 : 良
詳細 : 小虫穴補修

ディレクターコメント
豊国三代は豊国の門人で国貞と名乗った。天保15年豊国二代を称した。(実際には豊国三代)作画期が長く、その作品の量も膨大なものになっている。特に役者絵・美人画等の人物の描写に定評があり、当時の浮世絵界を風靡するほどの勢いと力を持っていた。

貧しい家の娘、お菊は弟の文弥が幼い頃、石の上に誤って落としてしまい失明させてしまう。その償いにお菊は吉原へ身売りして、作った百両の大金を文弥にもたせ、京へ上らせて座頭の官位を取らせようとする。
途中の鞠子宿で胡麻の灰、提婆の仁三は文弥の大金を狙うが、同宿の伊丹屋十兵衛に取り押さえられる。文弥と十兵衛が宇都谷峠まで来たところで、十兵衛は初めて大金のことを知り、自分の主人のために借金を申し入れするが断られてしまう。一度は考えを改めた十兵衛だったが、結局は文弥を殺して金を奪ってしまう。だが、その一部始終を見ていたのが辻堂に身をひそませていた仁三であった。
実は十兵衛の主人尾花六郎左衛門と文弥の父小兵衛はお家騒動をめぐる旧敵同士。しかも、十兵衛の借金はもとはと言えばお家騒動に絡む金子であった。そんな因果関係をも知らず、十兵衛は百両を元手に江戸で居酒屋を開くが、座頭の亡霊が十兵衛とその妻を悩ませるようになり、さらに落とした煙草入れをネタにして提婆の仁三によるゆすりが始まる。十兵衛は口封じに女房を手に掛けたあと、仁三を鈴ヶ森へ誘い出して殺害するが、かけつけた古今や彦三から事実を知り、因果の恐ろしさに切腹して果てる。


Information
Date : 1856
Size : O-ban / Triptych
Impression : Good
Condition : Good
Detail : Restored small wormholes

Kunisada (1786 – 1865), also known as Toyokuni III, was the most popular, prolific, and commercially successful artist of ukiyo-e woodblock prints in 19th-century Japan. In his own time, his reputation far exceeded that of his contemporaries, Hokusai, Hiroshige, and Kuniyoshi.